【新山みりょくびと】国定由美子さん (くにさだ助産院)
昭和四十四年二月生まれの四十八歳。浅口郡里庄町で生まれ、ご主人の地元である新山地区で「くにさだ助産院」を六年前に開院。お産は月に二人までと限定し、健診・お産の介助・産後のケアまで由美子さんが徹底的にお母さんたちのサポートを行っています。
病院勤務の違和感
高校生の頃から青年海外協力隊として途上国の支援をするのが夢だったという由美子さんが職業に選んだのは助産師でした。京都の短大で助産学を専攻し、そのまま京都の病院で助産師として働き始めました。しかし、病院勤務の日々は辛く、働きにくさを感じていたそう。京都で五年間の病院勤務をした後には地元に戻り、助産院で働くことになりました。
くにさだ助産院の開院
助産院で働き始めて、助産師の仕事が本当にやりがいある楽しいものだと感じたそうです。会陰切開をしない出産、分娩台なしで四つん這いの姿勢でのお産など、お母さんに本来備わっている産む力を生かしたお産の方法を学びました。後から考えると、病院での働きにくさは、自然に従うことよりも、効率の良さが重視されているということに対する違和感だったのだと分かったそうです。そして、地域のお母さんたちが幸せを感じられる出産・育児のお手伝いをしようと「くにさだ助産院」を開院しました。
子どもはみんな宝物
女性が出産や育児に対して消極的になり少子化が叫ばれる昨今ですが、本来「子どもはみんな宝物」。悩みを抱えたお母さんに親身に寄り添い、全力でサポートする由美子さんは、この社会を変える一人なのでしょう。「私一人にできることはわずかだけど…」と謙遜する由美子さんですが、笠岡市内に限らず様々な場所から由美子さんを頼ってやってくる方々がいらっしゃいます。そんな私もくにさだ助産院に通う妊婦の一人。人生で初めてのお産を任せたいと思うのは、心から信頼できる助産師さんだから。話をする度に出産への不安は消え、宝物に出逢える日が楽しみになっていきます。
(2016年6月取材/ 地域おこし協力隊新聞にいやまおこし7月号掲載)
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2016年8月には庄屋屋敷とくらでヨガ&助産師さんとのランチ会を開催。
ゲストの国定由美子さんを慕うママさんたちがたくさん参加して下さいました。
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