【新山みりょくびと】 山部 正道さん
こんにちは!やっさんです。
新山魅力ビト、3人目はこの方!
山部正道(やまべまさみち)さんです!
まさみっちゃんってどんな人?
昭和21年12月生まれの69歳。笠岡市山口で生まれ育ち、一度も新山を離れたことのない生粋の新山人である正道さん。地域のみなさんからは「まさみっちゃん」と呼ばれ、第一回目に登場した自治会長のケンさんとは大の仲良し。何を隠そう、私たちが移住してきてすぐにトラクターをくれたのも正道さんだったのです。トラクターくれる地域ってなかなかないです。笑
今回はそんな正道さんのお仕事や地域活動に対する思いなどに焦点を当ててお話を聞いてみました!
嫌いだった百姓の仕事
正道さんは現在 笠岡湾干拓地で農業をされています。主に人参や玉ねぎを中心に栽培しており、その味の美味しさは折り紙付き!月に二回の新山食堂で提供する料理の食材としてもよく使われているるため、正道さんの作った野菜を食べたことのある新山人はけっこう多いのではないでしょうか。丹精込めて作った野菜を美味しいと言って食べてくれるときにやりがいを感じると話す正道さん。しかしながら、なんと昔は農業が大嫌いだったとのこと!
正道さんが中学生のころまではご実家で酪農を営まれていたようですが、その後に養鶏農家に転身しました。幼いころからご両親のお手伝いをする中で農業の大変さを感じ、「百姓だけには絶対になるまい!」と心に誓っていたとのこと。しかし小学校の卒業文集で書いた将来の夢はなぜか「ブラジルで農業をする」。それを書いたことは全く覚えていなかったそう(笑)
高校卒業後は笠岡市内の工作機械の会社で技術者として数年働いていましたが、東京への転勤を命じられた際に「東京には絶対に行かん!」ということで断固拒否し、そのタイミングで仕事を辞めご実家の養鶏を継ぐことになりました。その後40代半ばころから農業も徐々にやり始め50代半ば頃に農業一本で経営されています。
嫌いだった百姓の仕事でしたが、何の因果か今ではバリバリのプロ農家として大活躍中の正道さん。人生って何が起こるか分かりませんね!
何をしても「天職」
技術職、養鶏、農業と様々な仕事を経験されてきた正道さんですが、どの仕事も「天職」だと思えたとの言葉に驚きました。どんな仕事にもそれぞれの大変さはありますが、どれも楽しみながら取り組むことができるのは何事にも真摯にそして前向きに取り組んできた正道さんだからこそできることなのではないでしょうか。
なぜ地域活動をしているの?
農業を行う一方で地域活動へも積極的に参加しており、ここ最近では地域住民が集う場所として土倉邸の利活用方法を考えたり、毎年夏に行われるそうめん流しの準備をしたりと大忙しです。なぜそんなに地域活動を行うのか、その理由を聞いてみました。
「愛着のあるこの場所で、どれだけ歳を重ねてもみんなで助け合いながら楽しく暮らしていきたい。」
これが正道さんが地域活動をする理由です。
定年退職等に伴い仕事以外のつながりが経たれることで定年後の生きがいを失う人が多くなっている昨今ですが、そのような問題の解決につながるのも地域活動の素晴らしい点だと改めて感じました。そして何よりも、一番大事なことは「楽しい」こと。楽しくないと何事も続かないしオモシロくないため、何事も楽しむことを大切にされています。
これからの新山に必要なこと
地域の人と人との関係が密で地域内の活動が盛んなところが新山の魅力ですが、それだけで終わらせるのはもったいない!という思いをお持ちの正道さん。今後は、新山の地域住民が新山以外の人たちと交流できる機会を増やしたり、新山の魅力を外部に発信していくことが必要になってくるのではないかと考えているようです。
「私たち地元の者は、新しい風が入りやすいようにサポートしていかんといけん」との言葉の通り、移住する側の意識だけでなく、移住者を受け入れる地域の体制づくりも今後は大切になってくるのかもしれません。
おわりに
「地域の中で自分に出来ることは大したことではなく、身体を動かして汗をかくことしかできない」と謙遜する正道さん。だけど確実に地域にとって欠くことのできない存在になっているように感じました。「新山まるごと家族」というメッセージのように、地域の中で誰もが何かしらの役割を担いながら本当の家族のように地域のご近所さんを気遣えたり助け合ったりするなかで、より魅力あふれる新山がつくられていくのだなあと感じました。
(正道さんに頂いたトラクター↑ 畑で大活躍中です!)
正道さん、ありがとうございました!
次回もお楽しみに~(^^)/
1コメント
2017.02.02 06:25