【新山みりょくびと】 山﨑 元明さん
昭和二十二年一月生まれの六十九歳。大庭地区で生まれ育った山﨑さんは四人兄妹の二番目。現在は新山地区の地域安全パトロール隊の隊長として通学路の整備点検や巡回などを行い安全・安心な地域づくり活動をされています。
就職を機に岡山へ
中学校を卒業後、笠岡の職業訓練校の第一期生として一年間建築設備や水道の配管についての技術を学んだのち、岡山市内の配管設備の会社へ就職。結婚し、子どもにも恵まれて四、五年が経ったころ、「このまま岡山市内にとどまるか、地元の新山へ帰ってくるか」を考え始めたそうですが、「人が多くて騒々しいところは苦手」「自然豊かな新山で子どもたちを育てたい」との思いが帰郷へと突き動かしたようです。
大病を患って
お仕事だけでなく地域活動にも積極的に携わってきた山﨑さんですが、四十代後半に思いもよらなかった大きな病気を患います。その影響で現在は左耳が聴こえない状態ですが、病気が早期発見できたことと持ち前の前向きさによって克服しました。そんな山﨑さんから「少しでも身体がいつもよりおかしいと感じた際には『若いから大丈夫』『齢のせい』といって放置せずに、すぐに医療機関で検査を行うようにして欲しい」とのメッセージを頂きました。何をするにも身体が資本ですね!
新山の魅力は?
「新山は好きですか」との質問に対して間髪入れずに「大好き」と答えた山﨑さん。「お互いに協力し合う」「周囲を気にかけてくれる」そういった風土が自然と根付いている地域で、行事などの催し事も地域の住民みんなで協力しながらつくり上げていくところなどは新山の魅力の一つのようです。数ある行事の中から一つでもいいので子どもたちにとっての「ふるさとの思い出」になって欲しいという思いで活動されています。
編集後記
山﨑さんのお話に聞き入ってしまい、あっという間に時間が過ぎた今回の取材。特に印象に残ったのは「子どもの頃の思い出の大切さ」のお話でした。そうめん流し、夏祭り、千歳楽…、どれか一つでもいいから大人になっても思い出が鮮明に蘇るような、そんな思い出づくりに貢献できたらと語る山﨑さん。行事の準備や運営に精を出す大人の姿を子どもたち自身もしっかりと感じているからこそ、世代が変わっても「子どものために今度は自分が」という大人が出てくるのだと感じました。
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