【新山みりょくびと】 畝山 弘児さん(にいやま新栄会)
昭和四十三年七月生まれの四十八歳。新山地区の草刈りや地域イベントの企画運営など、活発な活動を行う「にいやま新栄会」の代表を務め、地域の皆に信頼され、愛される畝山さん。結婚を機に一度は新山を出ましたが、三十歳頃に奥さんと娘さんを連れて、故郷の新山に戻って来られました。
(中心)「新山愛」畝山弘児さん ・ (左右)井口夫婦
想いから行動へ
娘さんが小学生のとき、pTAの役員をすることになり、当時公民館長だった故原田怡弘さんの後押しを受け、公民館活動や新山・吉田・北川合同の「北の運動会」で大会委員長を務めるなど、地域活動を始めることとなりました。「学もないし、何もできないと思っていた自分に、原田さんが夜遅くまで文章を添削してくれたり、熱心に指導してくれたりして、想いがあればやればできるということを教えてくれた」と涙を流しながら語ってくれました。
地域愛と家族愛
畝山さんが代表を務める新栄会の基本理念には「溢れんばかりの新山愛をもち、地域活性化に努める」とあり、畝山さんご自身も、子どもの頃から地域の大人や先輩にお世話になったという感謝の念から、新山を愛し、地域の人や地域の子どもたちのためにできることをしたいという想いが強くあるそうです。また、地域の外から婿養子としてやってきた人や移住してきた人にも必ず声をかけ、新栄会の仲間として迎え入れる等して、地域に早く溶け込めるように配慮されています。そして、そんな畝山さんが在るのは、支えてくれるご家族がいるからこそ。「迷惑もたくさんかけるけれど、自分のことを理解し、認め、支えてくれる家族には一番感謝している」と話されました。
編集後記
我々が新山に移住を決めたときには人一倍喜び、新山での暮らしについて常に気にかけてくださっている畝山さん。自分も楽しみながら、人のために一生懸命活動する姿は新山になくてはならないヒーローのような存在です。目尻に刻まれたしわに、畝山さんの家族や地域への愛情と思いやりがにじみ出ているように感じられました。
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