【新山みりょくびと】 國定哲也さん

<プロフィール>

昭和四十九年三月生まれの四十二歳。新山の長迫で生まれ育ち、やんちゃな幼少時代を過ごしたそうです。現在では、消防団新山分団副分団長、新栄会の副代表、新山千歳楽保存会の副会長などの役割を担って地域のために動いています。



<新山の大人の背中>

國定さんが小学生の頃からお父さんは現新山地区自治会長の木山健さんなどの仲間と共に、先代の新栄会のメンバーとして、祭りやイベントの運営に携わっていました。そんなお父さんが幼い頃から身近にいた影響もあり、できるときにできることをしようと決心して平成十一年、消防団に入団して本格的に地域活動に関わっていくようになりました。


<意識あるところに道はある>

少子高齢化により、激減していく新山の人口、そして子どもの数・・本当に新山が消滅する可能性は高くなっています。以前は小学校側で行っていた小学校のプール掃除は、現在は消防団が手伝いに入るなど、他の人の手を借りないと、自分たちの手だけではできないことも増えています。そんな状況に危機感を持ち、活動をされているという國定さん。子どもたちに新山はいいところと思ってもらい、ここに残ってもらいたい、そんな想いでお祭りや地域行事など、子どもの心に残るイベントを盛り上げ、継続されています。「自分たちのやっていることが本当にいいことなのか、効果があるかないか正直分からないけれど、他人事と思って何もしないよりも、何か一つでも自分たちができることをできるだけやりたい」と語っていただきました。


<編集後記>

以前実施した中学生のアンケートでは、地元に住み続けたいと思う生徒は全体の七割以上でした。地域の課題に目を向けて、動いている國定さんやその周りの仲間たち。その努力はきっと子どもたちの新山への愛着を育み、新山存続への道を切り拓いているのだと感じました。

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